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第53話 わたくしが、止めます

Auteur: みだん
last update Date de publication: 2026-10-05 16:00:13

軍議から二日が過ぎた。

その間にも、南部国境の民兵はさらに数を増していた。

ガイル様の報告によれば、既に三千を超えているという。

宮の空気は、目に見えて張り詰めていた。

侍女たちの足音も心なしか慌ただしく、廊下ですれ違う文官たちの表情にも、以前にはなかった硬さが滲んでいた。

私は自室の窓辺で、その報告書を何度も読み返していた。

紙の端が、指の熱で、わずかに湿り気を帯びていた。

何度読んでも、書かれている数字は変わらない。

それでも、私は、その数字の向こうにある何かを、見落としていないか確かめずにはいられなかった。

先手を打つべきか。

待つべきか。

シェラの言葉も、アルヴィス様の言葉も、どちらも間違っていなかった。

答えの出ない問いを前に、ただ立ち尽くしているだけでは何も変わらない。

ゼルの言葉が耳の奥で蘇った。

時間は無限にはない。

私はふと気づいた。

この膠

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